習志野市の2024年度予算案、そのポイント解説記事、教育に関する1回目記事に続く2回目は、財政見通しについてお伝えします。
常日頃、ワクワクする街づくり、前向きな挑戦を、と訴えていますが、当然、何をするにしても予算は大事な点となるため、財政の見通しについては特に留意しています。
2024年度の予算案を見ますと、まず、一般会計の規模が過去最大となっている点が注目されます。これはこども園の整備、小中学校の改修という工事が多く行われていることが主な要因です。次に、財政という観点では収支のバランスが気になります。
習志野市の財政健全化判断比率はいずれも健全段階なので、すぐに財政危機ということではありませんが、収支のバランスは常に留意しておく必要があります。
まず、歳入ですが、歳出に比して不足気味ということで、過去積み立ててきた基金を大幅に取り崩しています。22年度末で170億円の基金残高が、23年度末(見込み)で144億円、24年度末(案)で71億円と3年で半減以上の減りとなっています。
一方で、債務残高は、22年度末で565億円、23年度末(見込み)で635億円、24年度末(案)で676億円で、3年で100億円以上増えてしまっています。
要は、貯金(基金)は減って、借金(債務)は増えている、という状況です。
この状況が短期的なものなのか、中長期にわたって財政は大丈夫なのか、どの水準までであれば債務を重ねても大丈夫なのか、そして、よりよいまちづくりに向かって必要な事業に手当てする予算をどう生み出していくのか、といった点について、来週28日(水)の一般質問で議論していきます。
ぜひご注目ください。
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