一般質問の振りかえり(その1):財政見通し

先週28日(水)に行った一般質問、録画も公開されましたが、約80分間とやや長いため(自分自身はあっという間に感じた時間でしたが)、振り返りながらポイントを紹介させていただきます。

まず、冒頭に行った、短期・中期・長期の財政見通しについては、私の問題意識は、「財政は手段であって、行政の目的ではない」ということです。

財政は極めて重要な行政の基盤ですが、財政を健全に保つこと自体が行政の目的ではありません。放漫な財政をして財政破綻してもよいという訳では勿論ありませんが、財政規律自体が目的化することは避ける必要があります。目的は、あくまで、市民が多様で豊かな生活を送れること、です。この目的の達成のために、行政、そして、財政があるという順序を間違えてはいけないと思います。

このような問題意識を踏まえて、今回、宮本市長、そして、財政を担当する政策経営部長と議論を重ねました。短期としては、市の基金・債務の現状と見通し、中・長期的には、どうやって生産年齢人口(15歳~64歳)と言われる現役世代を確保するのかという点を議論しました。

習志野市の財政状況は工事費高騰等で債務は増加傾向にありますが、健全な状態を保っています。そして、2050年の人口について、今と同じ規模の17万5千人前後を保つという予測があります。

ポイントは、経済社会の活気を保つために現役世代、子育て世代を如何に呼び込むか、ということだと考えています。そのためには、慎重な財政運営は継続しつつも、必要なタイミングではしっかりとした将来投資をすべきです。この点について、財政破綻をした夕張市の再建に取り組んだ鈴木直道氏(現・北海道知事)の体験談等を交えながら強調して主張しました。

財政については極めて重要なテーマであるため、今週、来週と開催される一般会計予算特別委員会でもしっかりと意識して議論していきます。

財政は手段であって目的ではない、この点を忘れずに取り組んでいきます。

 

 

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