8月15日、敗戦した日

今日、8月15日は、日本が国際潮流を見誤って無謀な外交と戦争を繰り広げた結果、敗戦を表明した日となります。

私は、「終戦の日」という捉え方は正しくないと考えています。日本が始めた戦争で内外に多大な被害をもたらした結果、戦争に負けたと表明した日なので、「敗戦」という表現が正確です。「終戦」という言葉には主体性が感じられません。

あの戦争に至った経緯、戦前の外交や国防のあり方、そして、戦争開始後の戦争の終わらせ方、しっかりと振り返ることは、戦没者に祈りを捧げることと同じくらい重要です。未来への責任ともいえます。

今、日本は、拡張思考で軍拡を進める中国、ウクライナを侵略しているロシア、そして、核開発を止めず国交もない北朝鮮という3か国に接している、極めて厳しい安全保障環境にあります。

この環境において、どのような外交を繰り広げて、国防力を維持し、地域と日本の平和と安定を確保するのか、歴史から学ぶことは多くあります。民主主義や法の支配等、日本が大事とする価値観を共有する仲間を広げること、外交による解決を最重視して最大限の努力を続けること、有事への備えを固めること(専守防衛)等、多くあります。

敗戦の日は、祈りを捧げるとともに、歴史の教訓を未来につなげることを考える日でもあります。

 

 

 

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