『自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード』(内藤正典、三牧聖子 集英社新書 2024年)を読みました。
自由、平等、人権等を重視しているはずの欧米諸国がイスラエルによるガザでの大量虐殺を止めようとしない、という決定的な矛盾を突いた内容で、ダブルスタンダードについて大いに考えさせられました。
普段、自分が主張している内容が、時と場合によって矛盾していないか、ダブルスタンダードになっていないか。筋の通った言動になっているのか。
ハマスによるテロ攻撃、そして、イスラエルによる過剰な報復(大量虐殺)、いずれも許しがたい罪であることをしっかりと批判し、停戦に向けて動く必要があるのに、動きの鈍い欧米、そして、日本。私たちは何をすべきか、逃げずに考え、行動する必要があります。
三牧氏による、
「リベラルが壊れゆく世界の現実にあって、それでもより善き世界を諦めない人たちはたくさんいる。」
という言葉は勇気が出ます。
厳しい現実を直視しつつ、それでも理想を諦めずに高く掲げて、具体的な一歩を踏み出していく勇気を。
「Z世代のアメリカ」に続く良書でした、感謝。
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