予算委員会の場で否決されてしまった修正提案(秋津サッカー場の人工芝化反対)について、厳しい情勢ではありますが、3月24日の総括質疑・採決の場において、改めて、予算修正提案を提出し、一人でも多くの議員の賛成を確保するために演説をする予定です。
客観的に考えても、そして、バイアスのないように冷静に考えても、現状において人工芝化を行う妥当性はなく、市民から人工芝化の必要性を聞かれても私は妥当な答えを示すことができません。環境面(海洋プラスチック問題、PFAS等の有害物質、そして、猛暑における利用等)を考えれば、未来の担う子どもたちにとっても見直すべき事業です。未来の子どもたちに顔向けできません。
予算委員会でも訴えましたが、習志野の直面する課題の厳しさを考えれば、必要性のない事業に4億円以上の予算を費やす余裕はありません。
課題とは何か。
長期的な課題は少子高齢化です。習志野市は全国の状況に比して高齢化は、現状ではそれほどではありませんが、15年後には他自治体と同様に高齢化の深刻な影響を受けることが想定されます。過去10年以上、市税収入が伸びてきており、そして、今後もしばらくは伸びが期待されるこの10年、15年において、高齢化の深刻な影響が出る前に必要な改革をする必要があります。この10年が習志野市にとって重大な局面であり、事業の選択と集中をして、必要な投資を大胆にして市の魅力を向上させる一方で、不要な事業は廃止していく必要があります。
短期的な課題は工事費高騰です。工事費高騰によって習志野市の「表玄関」であるJR津田沼駅南口の再開発が遅延しています。そして、工事費高騰は今後も続き、今後、予定される小・中学校の大規模修繕や建て替え、総合教育センターの建て替え・複合化、清掃工場の解体・建替えといった事業に大きな影響が出てくる可能性が高いです。このような状況においては、生活インフラと教育施設の維持を最優先にし、スポーツや文化といった事業は優先順位を下げなくてはなりません。
このように、習志野市の直面する課題を踏まえれば、人工芝化に4億円もの予算をかける余裕はないと私は確信しています。24日の演説では、議場のみならず、市民の皆様に伝えるという意気込みで話をします。
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