9月議会における賛否について

複数の方から、9月議会において、「核兵器禁止条約に署名・批准を国に求める意見書提出についての陳情」、「習志野演習場へのオスプレイ飛来及び訓練と船橋市・八千代市・習志野市上空通過に反対する陳情」について反対したのは何故か?とご指摘、ご質問をいただきましたので、ブログで説明をさせていただきます(両陳情の内容はこちらからご覧ください)。

まず、私は、戦争反対、核兵器反対、暴力反対、そして、外交・対話重視という考えです。

次に、私は、アフガニスタンでの仕事を通じて、戦争・紛争・暴力に向き合ってきました。テロ攻撃に肉薄した数度の経験、銃を小脇に抱えて恐喝してくる武装勢力と決死の交渉をした経験から、戦争・紛争や暴力の恐ろしさ、理不尽さを体感し、戦争や暴力を強く嫌悪しています。怒りに近い感情を抱いています。

しかし、今、日本の安全保障環境は極めて厳しい環境です。軍事力を急増させる中国、核開発を進める北朝鮮、そして、ウクライナに侵攻してその暴力性を示しているロシア、これら3か国に国境を接している状況は、極めて慎重に日本の防衛を考える必要があると考えています。

そして、日本の防衛のためには、現時点では、米軍の力が不可欠です。

防衛力をすべて放棄して、「私たちは平和主義なので攻撃しないでください」と訴えても、相手は気にしません。国境地域への段階的な侵入や過度な威嚇が始まる可能性が高まります。

今の環境においては、国民の命と財産を守るうえで防衛力は不可欠です。米国との同盟も現時点では必要です。そのうえで、文字どおり決死の覚悟で、外交と対話で周辺国との相互理解を進めて、軍事的緊張を緩和し、究極的には軍事力の極小化を目指すべきという考えです。

このような考え方から、核兵器禁止条約やオスプレイに関する陳情については考え抜いたうえで反対の票を投じました。理想としては、核兵器を含む全ての武器を放棄し対話に基づく世界を創るべき、しかし、現実は厳しい環境にあるので今は現実に即した行動を採るべき、と考えています。

理想と現実のバランスは極めて難しいです。しかし、安全保障については現実に比重を置く考えです。

 

 

 

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