千葉県による湾岸部の高潮対策事業が始動しています。具体的には、菊田川、谷津川、高瀬川の3河川に高潮対策施設(水門、排水機場)を設置するものです。現在、3月25日締切でパブリックコメントが行われています(関連ページはこちら)。
私はこの高潮対策事業自体には賛成ですが、事業の進め方にはいくつか提案があります。
まず、3河川の実施順番ですが、流域面積が大きく、また、川付近に新習志野駅がある菊田川を一番最初に対応すべきです。3河川ともに対策は必要だと思いますが、実施順番は様々な要素を総合的に捉えて決める必要があります。また、自然との共生という意味では、この事業を進める際に、3河川、特にスペースのある菊田川沿いの道を整備し、川を愛でる場所にできればと考えています。
また、水門や排水機場を造る際には、自然への配慮を最大限行うことを求めます。生態系への影響を極小化するだけでなく、高瀬川や谷津川で谷津干潟に流れ込む海洋ゴミを減らす機能を付与できないか等、ゴミを減らす取組も推進すべきです。
さらに、菊田川における設置予定場所は広い場所が確保されているため、水門・排水機場の設置と併せて周辺空間を活用することを期待します。具体的には、スケートボードパーク、ビオトープ、川でカヤックをするための発着場等を想定しています。
事業自体は20年以上の実施期間を要する息の長いものですが、高潮対策という本来目的を第一に考えつつ、事業の波及効果も視野に入れてこの事業に取り組んでいきます。
(写真は、菊田川の事業実施予定地。今は広い空き地となっています。)
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