習志野市議会、27日の採決における賛否について

27日(月)に行われた議決のうち、議案第74号「令和4年度習志野市下水道事業会計決算認定及び剰余金の処分について」に対する賛否について、ご質問、ご指摘をいただきました。少し長くなってしまいますが、私の考えを説明させていただきます。

まず、この議案は、習志野市の公営企業会計のうち、下水道事業に関する令和4年度決算を認めるかどうか、というものです。

次に、論点としては、別途ご報告した下水道事業に関する職員の懲戒処分事案について、この事案が上記議案を議論した決算特別委員会(10月17日開催)の後となる10月25日に公表されたこと、市民や市議会議員への十分な説明が今に至るまでないこと、新聞報道で追加事実が判明してきていること、そして、事案において企業側に支払われた「解決金」が当該決算に含まれていたにもかかわらず説明がなかったこと等を踏まえて、令和4年度決算を認定すべきかどうか、という点です。

私は、今回の懲戒処分事案は大変残念であり、事案の内容及び問題点、処分の妥当性の根拠、再発防止策をきっちりとまとめて、文書で公開して説明する、または、公開の場で報告・説明をすることが、信頼回復の一歩として求められている、と主張してきました。そして、この主張について市役所側に個別協議を通じて累次申し入れをしてきました。その結果、残念ながら、現時点でも、説明は十分とはいえず、この件の決着はできていない、と考えています。

一方で、この事案のみで決算全体に反対することは妥当ではない、と考えて、議案に対して賛成しました。個別事案によって事業全体の予算や決算を認めないという考え方は、私は賛同できません。もちろん、今回の懲戒処分事案の扱いを認めているわけではありません、しかし、だからといって、この事案のみを理由として予算や決算自体に反対することは妥当ではありません。

例えば、教育行政で、不祥事が一件発生した際に、教育行政全体に関する政策や予算に反対するのでしょうか。私は、不祥事等の事案については個別にきっちり対応し、政策や予算全体の話とは切り離すべき、という考えです。また、事案の重大性や性質によって対応は異なることもありますが、私は、今回の事案は個別対応できっちりと詰めていくべき、と考えます。仮に、この懲戒処分事案に対して追加説明を求める動きがあれば、個別対応として賛成する姿勢です。

今回の件で、「私の立場は、与党か、野党か」というご指摘、ご質問もいただきましたが、どちらでもありません。是々非々で、各議案について一つ一つ精査し、習志野市のためにどうかという観点で賛否を投じます。なんでも賛成する与党でも、なんでも反対する野党でもない立場ということで、選挙でも様々な主張をしてきました。

二元代表制の市政において、市役所の仕事の妥当性をチェックすることは市議の重要な仕事です。一方で、チェックや批判だけでなく、市役所側を上回るような前向きな提案をして実現していくことはもっと重要な仕事です。

私は、このような考えと想いで、議案第74号「令和4年度習志野市下水道事業会計決算認定及び剰余金の処分について」に臨みましたので、ご報告させていただきます。

 

 

 

 

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