昭和な職業観・家庭観からの脱却のために

「昭和モデル」、「令和モデル」といったような言葉遊びのような議論はあまり好きではありません。「令和型を」「令和の時代にふさわしい●●を」等と言葉遊びをしている時間があるならば、議論ではなく試行錯誤、実行あるのみ!と考えています。

それでも、日々活動していると、職業観や家庭観が、30年以上も前に終わった昭和のままのような組織運営に出会うことがあります。

その要因の一つは、世帯数の様子が大きく変わっていることが肌感覚として認識されていない場合がある、と捉えています。

政府の報告書(男女共同参画白書 令和5年度版の特集編)によると、共働き世帯と専業主婦世帯は、1991年(平成3年)にほぼ同数となり、2022年(令和4年)には、共働き世帯数は1,191万世帯、専業主婦世帯数は430万世帯とほぼ3倍の開きがでています。

共働き世帯がよくて、専業主婦世帯が劣っている、と言いたいわけではありません。昭和の時代において、専業主婦の方の活躍に頼っていたような組織の運営については、もう持続可能ではない、ということを主張したいのです。

事実として共働き世帯が大半を占めているということをしっかりと認識したうえで、様々な組織の運営をしなくてはなりません。

昭和な職業観、家庭観から脱却するためには、まず、関連するデータをしっかりと把握して現状認識を改めていくことが必要です。データに基づいて政策のあり方を考えるということにもつながりますね。

 

 

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