政治への志、原点①:憲法第26条と実態との乖離

政治を志した原点はいくつかあります。最初の原点ともなった出来事は、小学校6年生で日本国憲法を学んだ時のことです。

国民主権、基本的人権の尊重、平和主義といった基本を学んで、憲法に興味を持ったので自分で憲法全文を読んでいると、

第26条 (中略)義務教育は、これを無償とする。

という言葉を見つけて激しく心が揺さぶられました。「なんていうウソを憲法は書いているのだろう!」とガーンと頭を殴られたような気分でした。

私は、経済的に困難な家庭に育ったので、多くの学用品は兄弟のお下がりのものを使っていましたし、給食費や修学旅行費等を親が本当に苦労して用意してくれていたことを肌身で感じていました。こういう想いをしながら育ってきて、読んだ憲法第26条。

無償なのは、授業料と教科書代だけでしょ!

と心の中で叫んだことを思い出します。

それ以来、様々な機会で憲法や教育行政への理解を深めてきましたが、今に至っても、憲法第26条と実態との大きな乖離は、国として、日本人としての恥だと思っています。強い言葉でいえば、政治や教育行政の怠慢がずっと続いているといえます。

国や社会の基盤となる憲法で、実態にかけ離れたことを記載しているのに実現しないのであれば、憲法を改正し、「義務教育における授業料と教科書代は無償とする」という趣旨に変えればよいと思います。もしくは、憲法第26条の記載内容をしっかりと履行すべく、教育行政を抜本的に改善すべきです。

護憲だ、改憲だ、という議論がありますが、その前に、私は、今の憲法に記載した内容を最低限達成したうえで、護憲とか改憲について議論すべきという考えです。

憲法第26条という放置され続けた理念を復活し、そして、実現すべく、地方政治でできることに全力で取り組みます。こんな恥ずかしい状況を次の世代に引き継がないために。

 

 

 

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