先月の議会で行った一般質問について、そのポイントを共有させていただきます。まず、一つ目の質問、「基本構想」について報告します。
基本構想は、多くの自治体が作成しているもので、自治体における基本政策といえる文書となります。習志野市では、基本構想の上位に「文教住宅都市憲章」が位置付けられているので、簡単にいえば、習志野市政で2番目に大事な文書となります(詳細はこちら)。
この基本構想、今のものは2014年4月から始まっており、2026年3月31日で完了となります。そして、今、2026年4月から16年間にわたる基本構想が作られ始めています。今回の質問では、この新しい基本構想の策定状況や方向性について議論しました。
市側からは、文教住宅都市憲章を基本理念として維持しつつ、社会情勢の変化等を踏まえて新しい基本構想を作っていくという答弁でした。
私は、他自治体の基本構想を紹介しながら、習志野の強みを踏まえて、特色、そして、「こういうまちづくりをしていく」という志が重要と強調しました。
市側も認識している、少子「超」高齢化や人口減少という課題に対し、私は、例えば、平均寿命や健康寿命の延びを踏まえて、「高齢者」という定義を65歳以上ではなく、70歳以上、75歳以上と見直す一方、地域とのつながりを促す政策をすることでいつまでも地域で安心して暮らしていける社会を目指す、等という具体的な社会像を基本構想で示していただきたいと主張しました。
また、高齢化の進む袖ケ浦、秋津、香澄、茜浜、芝園といった埋立地域では高齢化率が市内でも著しく高く(34.4%、2023年度)、今後も高齢化が進む状況に対してどのように取り組むのか、質問をしました。
市側の回答は、大変難しい課題であり、市全体として捉え、地域の特性としての高齢者対策の充実を図る、こういった観点も必要、という回答でした。
私は、難しいから取り組む意義があり、具体的には3つの意義があると主張しました。
まず、最近開発された奏の杜もいずれは高齢化に直面するため、埋立地域での取組によって人口減少対策のノウハウを蓄積できる。
次に、袖ケ浦・秋津・香澄に多く存在する団地や集合住宅について、持続性に関する検討を深める機会となる。
最後に、沿線開発の進む京葉線を踏まえて新しい動きを発信する。
という意義があると強調しました。難しいからこそ、習志野市がしっかり取り組んで成果を出せば、他の市にも好影響を与えるので、正面から取り組むように要望しました。
基本構想でどのような方向性が示されるのか、今後16年間の市政に与える影響は非常に大きいです。
基本構想、なじみの薄い文書かもしれませんが、市民の生活に大きな影響を与えるので、しっかりと策定作業をフォローし、市民の意見をできるだけ反映して策定できるように取り組んでいきます。皆様のご意見もぜひお寄せいただければ幸いです!
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