世界で感じた、日本の教育の強みと課題

前職(JICA)では、アフガニスタン、インドネシアに駐在し、また、東ティモール、エジプト、カンボジア、ラオス、ベトナム等を出張で訪れました。

どの国でも現地の教育について関心を寄せていましたが、その中で日本の教育についてその強みや課題を常に考えてきました。

強みとしては、基礎学力をしっかりと育てること、協調性を大事にすること、自主学習の習慣をつけること等といった面があります。

小・中学校の間に国語や算数をしっかり学習することで、基礎学力が養われて、その後の専門教育の土台となっています。日直や給食当番等の係、一斉の掃除等を通じて、みんなで協力したり、分担することへの理解を深めています。そして、自習の時間等を通じて、自分で学ぶ姿勢を促していると思います。途上国の教育現場では、これらのことが逆となっている場合が多くあります。エジプトでは、日本の教育が高く評価されて、日本式教育が導入され始めています(参考記事はこちら)。

一方で、日本の教育の課題としては、

・児童・生徒を管理するという側面があるため、一人一人の創造性や個性の発揮が十分でない。

・課題を個別に解決するのではなく、仕組みやルール等を設定して課題を生み出さない環境を創り出す、といった思考を養うという点が弱い。

・自分の持っている知識や技術について、わかりやすく、かつ、聞き手の心を動かすような形でプレゼンして説得する力を育てるという点が十分でない。

という点を感じます。

どの国の教育行政も課題はあるので、「課題があるから悪い」ということを言いたいのではなく、世界を見渡して、日本の教育について強みと課題をしっかりと見極めて必要な改善をしていくべき、という主張です。

世界で働いてきた私の経験を最大限に活用して、習志野の教育行政の改善に貢献していきます。

 

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