習志野市議会、「パイプオルガンの再設置を求める意見書」を賛成多数で採択

今日は一般質問の最終日でした。3人の議員が質問を行った後、最後の議題として、「習志野文化ホールのパイプオルガン再設置を求める意見書」という発議案について議論がなされて、賛成多数で採択されました。

私は、公費で再設置すべきという考えに基づいて、この意見書に対して賛成の討論を行いました。私の主張のポイントは、

1.文化行政は非常に難しいもので、大義と民意による支持が不可欠。なぜなら、文化は人の心に響くものであり、行政の成果を定量的に測りにくいため。よって、「こういう理念で文化行政をやっていく」という大義、そして、大義を支える住民や有権者による民意が大事。残念ながら、今回のクラウドファンディングには大義が示されていない。

2.民意はできる限り広く募るべきものであり、民意を知るための手段はパブリックコメントから選挙まで色々なものがある。今回のクラウドファンディングでは、パイプオルガン再設置に賛成の人は2,000円以上のお金を出さないと賛意を示せないという状況。民意の把握の仕方としては最悪といってよいもの。

3.予算の捉え方において、再設置に必要な1.5億円をどう捉えるのか。事業効果を複数年という視点で考えるべき。例えば、100年間、パイプオルガンを使用できるのであれば、1.5億円は年当たり150万円の支出となる。予算や事業は単年度ではなく、事業効果の期間に亘って捉えるべき。

というものでした。

最後に、党とか会派にしばられずに、住民の代表である市議会議員が真心で考えてほしいと強く訴えて討論を終えました。普段は感情を整えて話すようにしていますが、今回はだいぶ感情がでてしまった演説となりました。

私の後、反対討論(1名)、賛成討論(2名)がなされて採決となりました。結果は、賛成18、反対9で可決となりました。

意見書は住民の代表で構成される市議会がその意思として市長に提出されるものです。法的な拘束力はありませんが、市長には、大局的な視点でこの意見書を受けとめて善処いただくことを強く期待しています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました