日本社会において、バブル経済以降の長い停滞によって、「今だけ、金だけ、自分だけ」という思考に基づく言動が増えている、と言われています。
今がよければよい、今を楽しみたい、将来や将来世代なんて考えたくもない(今だけ)
金が全て、金でなんでも解決できる(金だけ)
自分だけ、自分の仲間だけよければいい、社会や環境のことなんてどうでもいい(自分だけ)
こういう思考に基づく言動が増えれば、いずれ社会は崩壊します。弱肉強食の社会、富める者はもっと富み、貧しい者はますます貧しくなる、格差が固定・拡大し、治安が悪化、社会の不安定化、最後は崩壊、とつながっていきます。
では、どうしたらよいのか。
それは、自分や自分の家族以外の「公共」についてどうあるべきか、どのような形で支えていくべきか、考えて行動することです。「公共」という言葉を使うと難しく伝わるかもしれませんが、すぐに実践できることばかりです。
普段使っているごみ集積所の整理整頓に協力する、町内会や管理組合による掃除に参加する、近所の公園のゴミ拾いをする、地元の仲間で地域交流につながる活動をしてみる
こういった活動で、自分たちの街や社会を支え合いながら、自分たちの「公共」を創っていくことになります。
さらには、行政サービスのあり方にも考えはじめ、どのようなサービスを行政にお願いするのか、そもそも、行政の意思決定はどうあるべきか、住民自治とは?と考えるようになり、それによって、「公共」に関する更なる行動につながっていくと思います。
生きるエネルギーのすべてを「公共」に使う必要はありません。今よりも、少しだけ「公共」について考えて、短時間でも行動していくだけで、私たちの街や社会は住みやすく、楽しいものになると信じます。
「今だけ、金だけ、自分だけ」ではなく、みんなで「公共」を創る、そんな街を目指します。
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