イギリスの歴史家・アクトンは、
権力は腐敗する傾向があり、絶対的な権力は絶対的に腐敗する
という言葉を残しました。
昨日、読売新聞が公表した世論調査の結果を見て、この言葉を思い出しました。野党への期待が高まっているのか、政治資金不記載問題による政治不信の高まりなのか、政権寄りと言われる読売新聞の調査で、今後望む政権のあり方という質問に対して、
自民党中心の政権の継続 36%
野党中心の政権に交代 48%
という回答となり、この割合の差は20代~50代では更に広がっています。18歳~39歳では、「野党中心の政権に交代」という回答が62%となっています。
一方で、同じ調査で政党支持率は自民党が25%とトップとなっています。この回答と政権のあり方に対する回答のギャップは、「支持する政党はない」41%にあると思います。つまり、50代以下では、支持する政党がなく、野党中心の政権に交代を望むと答えた割合が高いのではないかと推察します。年代×政党支持先×政権のあり方というかけ合わせて分析をしたら興味深い結果が出ると思います。
いずれにしても、長期にわたる権力は腐敗する傾向にあり、それゆえに民主主義によって政権を変えるという機能が重要とこの世論調査で改めて考えました。健全な民主主義社会においては、活発な議論を通じて権力を監視し、そして、一定の期間で権力が交代することによって社会が強くなると考えます。
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