行政において、新しい課題への解決策を考える際には、できない理由を探すのではなく、「どうやったらできるか」という姿勢が大事です。
課題自体が新しいものなので、解決策も既存のものではうまく対処できないことが多々あります。その場合に、既存の制度やルールでは対応できません、終わり、ということでは何も解決になりません。
関連法令や制度を調べたうえで、新しく発生した問題に対して、既存制度のどこを変えればできるのか、変える内容は法律か条令か、または、運用上のルールなのか、具体的に考えたうえで、それでも解決が難しければ、新しい制度を作るか、といった具合に考えていく必要があります。
私たちの社会において、法律や制度、ルールは大事なもので尊重し、遵守する必要があります。しかし、法令や制度、ルールは私たちの諸先輩が作ってきたものであり、必要があれば変更すればいいのです。私たちのために法律や制度はあるのであって、法律や制度のために私たちの生活を無理やり合わせる必要はありません。
伝統と改革のバランスとも言えますが、今までのルールの意義や必要性等はしっかりと認識しつつも、時代の変化に応じて、私たちの目指す社会像にとって必要な改革は果敢に実行すべきです。そして、「目指す社会像」の中身がとても大事となるので、政治家は、目指す社会像について語り共感を広げていく努力を続けて、選挙という場で主権者に判断いただく、これが民主主義の社会だと私は考えます。
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