基本構想はプラス思考で

秋津幼稚園の廃園問題によって、習志野市政への関心がとても高まりました。批判する前にまずは習志野市政について学ぶことにしてみました。様々な政策文書を読んで勉強してみましたが、やっぱり???と思うことが多くあります。

まず、1970年に制定した「文教住宅都市憲章」を具体化していくための「基本構想」。12年間という計画期間で街づくりの方向性を定めているとても大事な文書ですが、読んでいても後ろ向きな内容が多くて残念です。

目指すべき姿「未来のために~みんながやさしさでつながるまち~習志野」は良いと思いますが、そのための3つの重点プロジェクトが「公共施設の再生」、「財政健全化」、「協働型社会の構築」という残念なものになっています。

まず、「公共施設の再生」。やさしさでつながるために、「公共施設の再生」が重点プロジェクトなのでしょうか。いきなりマイナス思考の政策に愕然とします。公共施設の再生は手段であり、再生を通じてどのような街にしたいのか、その方向性が重要です。

公共施設に関する市の文書は残念ながら、過去に造りすぎた公共施設を減らしたい、人口の減っている地域での教育施設を減らしたいという意図が色濃く示されているだけで、教育施設や公民館といった公共施設の役割はどうあるべきで、住民主導の活動をどう支えるかというビジョンがありません。

どのような街を創りたいのか、そのためにどういう公共施設が必要かというプラス思考で抜本的に作り変える必要があります。人口減少や高齢化は課題であることは間違いありませんが、課題に応じた街創りではなく、どのような街にしたいのかというビジョンをもって、そのための課題はどのようなものであって、どういう道筋を立てるのか、という思考が重要です。

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