習志野市議会、予算委員会2日目、福祉の判断基準のあり方

今日は、習志野市議会一般会計予算特別委員会の2日目。議題は、1日目は歳入全般でしたが、今日は歳出(議会費、総務費、民生費)でした。

1日目に続いて、大局的な視点、そして、細部にこだわる視点の両方を大事にしてみっちりと審議しました。

私から意見・要望した点は以下のとおりです。

1.2026年度から始まる新・長期構想(16年間のまちづくりの指針となるもの)について、その策定作業が今後本格化していくが、早い段階から市民や関係者の声をしっかり聞き取って議論していくことを大事にしていただきたい。

2.市民参加型補助金事業は260万円の予算案となっているが、市民のまちづくりへの参画を支える大事な事業のため、今後の拡充を目指していただきたい。特に今年は、市制70周年で機運が高まるため、市民の意見をまちづくりにつなげる仕組みとして活用いただきたい。

3.選挙管理事務について、可能な限りのデジタル化を推進いただきたい。地方議員のなり手不足への対応策として、選挙事務の効率化も有効。特に、押印廃止、手書きの廃止、住所や氏名等の情報を何度も記入させない、という3点について対応いただきたい。

4.民生費は歳出の4割以上を占めており、また、高齢者・障がい者・児童・生活困窮者等を支える大変重要な予算。一方で、財源には限りがある一方で要望は多くある状況においては、社会情勢や時代に応じて、民生費の重点や優先順位を考えていく必要がある。具体的には、年齢ではなく、必要性や所得を基準として考えていくべき(例えば、「高齢者=福祉の対象、現役世代=対象外」ということではなく、所得やご本人の状況等に基づいて考える等)。超高齢社会を見据えて、民生費のあり方を考える議論を今後も継続していきたい。

5.習志野文化ホールのパイプオルガンに関し、市は、移設費用の約1.5億円をクラウド・ファンディングで集めて実施有無を判断する方針である。パイプオルガンはその寿命は長く、維持管理をすれば数百年は持つ(欧州には500年以上使われているパイプオルガンも存在)。この観点で、移設後、少なくとも30年間は使っていく、と考えれば、「移設費用1.5億円÷使用年数30年=年間500万円」という支出規模となる(50年間であれば年間300万円)。このような長期の視点を大事にして、移設事業について市民への説明を丁寧にしていっていただきたい。

明日も朝からみっちりと議論していきます。

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