一般質問の振り返り(その6):児童数の減っていく小学校、早期の対応を!

初の試みとして配信しています、一般質問の詳報。長い録画を見ていただくことは難しい方もいらっしゃるかと思いまして、質問項目ごとにポイントをまとめてご報告しています(熱が入ってついつい長文になってしまいますが、ご容赦願います)。

6回目の今回は、児童数の減っていく小学校への対応について報告します。

昨年末、習志野市教育委員会は、「令和5年度版 小・中学校児童・生徒数及び学級数推計」を公表しました(資料はこちらのPDFファイルの4~56頁)。市内には、1,300人を超える児童数を抱える谷津小学校がある一方で、全児童が300人を下回る小学校(袖ケ浦西、袖ケ浦東、香澄、秋津)があります。

まず、「児童数が減っている小学校についてどうしていくのか」と聞いたところ、教育長から「地域コミュニティーの核として学校の役割は大きいため、可能な限り維持していく」という方針が示されました。この回答に対して、私からは、埋立事業で創られた街には神社や寺はなく、小学校が街の中心であり、住民のふるさと意識を生み出す役割を担っているので、維持していくという方針を堅持いただきたい、と伝えました。

そのうえで、児童数が減っていく小学校、特に、秋津小学校(5年後の2029年度には全校児童が165人となり、市内最小となる見込み)についてはどのように対応していくのか、と聞きました。その回答としては、市内全域から通学できる「小規模特認校」として扱って対応していく、というものでした。

私は、「小規模特認校」という対応では十分ではなく、教育委員会の策定した「習志野市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針」に記載のある「新たな人口を呼び込む」ことに触れて、新たな人口を呼び込むことは難しく、かつ、時間を要するため、ぜひ早期に取り組んでいただきたい、と強く要望しました。

1964年から開始された埋め立て事業によって創られた袖ケ浦、秋津、香澄という地域は、埋め立て後に移り住んだ方は子育て世代が多かったため、今、一斉に少子高齢化が進んでいます。何百年と続いている地域では自然と世代交代が進むと思いますが、埋立地においては一回目の世代交代をうまく行っていく必要があると思います。今のままでは、少子高齢化、人口減少がいびつに進んでしまい、街が成り立つのか、とても心配です。

私は、このような現状を踏まえて、新習志野駅周辺において新しいまちづくりを進めて、新たな人口を呼び込むことを提案してきています。

具体的には、駅南側(海側)において、駅前にはマンション等の住宅建設を認めること、駅から茜浜までの地域を住宅・教育地域にしていくこと、駅北側と秋津公園を直結する歩道橋を新設して南北地域を一体化すること、駅南北にあるスポーツ施設(国際水泳場、野球場、サッカー場等)・福祉センター・公民館・図書館を一体的に捉えて活用し、スポーツと教育の拠点としていくこと等を構想として主張しています。

この構想の実現には長い時間がかかると思います。でも、新習志野駅の東側にできた幕張豊砂駅も、構想から実現まである程度の時間がかかってきたうえで、今の姿があります。西側の南船橋駅は再開発が進んで盛り上がってきています。つまり、長期の構想を練ってしっかりと道筋と示すことで、街は活気を取り戻すことができるのです。

長期構想がしっかりと示された街には、人は集まってくると思います。児童数の減っていく小学校への対応を契機として、私は、埋立地域全体の将来構想を提起し、具体的なアクションにつなげていきます。

(写真は、提案している歩道橋(新習志野駅北側と秋津公園を直結)のイメージ図です。詳細はこちらの記事をご覧くださいませ)

 

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