世界で働いてきて、考えたこと:保守とは何か

市議になる前は、JICAという独立行政法人で20年間働いていました(JICAでの経験を紹介した動画はこちら)。アフガニスタンとインドネシアで駐在生活を経験し、短期出張では様々な国を訪れて、世界の政治、経済、文化等を体感してきたことは、私の貴重な財産となっています。

各国の政治を体感しながら政治のあり方について考えてきたことは、今の仕事でも活かすことができています。その中で、常々考えていることの一つは、「保守とは何か」ということです。

保守政治というと、伝統や歴史の重視、改革には慎重な姿勢、既得権益との親和性等、様々なイメージがあると思いますが、私は、保守政治の本質は、

「人間は過ちを犯すもの」と謙虚に認識したうえで、過去や歴史等を学びながら活動する政治

と考えています。

この意味では、私は自分のことを保守政治家だと考えています。一方、国内外の保守といわれる政党を見渡すと、既得権益との癒着、歴史の曲解、排他的な言動等が目立っていますが、これらは保守ではなく、単なる腐敗、差別主義、極右と言えます。

また、保守というと、変化や改革を好まないというイメージがありますが、そうではありません。「人間は過ちを犯すもの」と認識したうえで、時代に応じて守っていきたい文化や価値観のために必要な改革は思い切って断行すべきです。

例えば、選択的夫婦別姓制度について、いわゆる保守政治家から「家庭としての一体感がなくなる」「日本の伝統が崩れる」といった主張がなされていますが、まったく賛同できません。一体感が云々という主張には根拠がなく、また、伝統という点では夫婦同姓は歴史としては明治時代以降の話です。このような主張は保守主義ではなく、単なる感情的なものといえます。

一人の政治家として、政治自体のあり方についても考え続けながら活動していきます。

 

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