所属している協働経済委員会の視察として岐阜県を訪問しました。1日目は、大垣市の多文化共生に関する取組について説明をいただいて意見交換を行いました。網羅的に事業を推進している大垣市の取組は大変参考になりましたが、一番大事なことは理念だ、と改めて痛感しました。
国は、観光産業の振興や地方創生の観点から外国人旅行者を増やし、また、労働力不足の観点から長期滞在の外国人受入を拡大してきましたが、理念が十分でなかったため、今になって外国人受入の在り方について懸念が高まってきています。「なぜ受け入れるのか」という理念をはっきりさせてこなかったことは明らかな失策です。経済面だけに注目して、もっと大事な理念を忘れたつけが今になってでてきているといえます。
本来であれば、日本はこういう価値観や文化を大事にして国を運営し、社会を築いているので、この価値観に共感する方はぜひ訪れてほしい、という理念とその発信が必要でした。この点が足りなかったので、個別の問題が生じた際に、共生か規制かというような極端で視野の狭い論点が生じてしまうのです。
大垣市は「外国人と日本人が協力して創る 多文化が共生する産業文化都市」を理念として取り組んでいます。習志野市も、新しい基本構想において「国籍や人種、性別、年齢、障がいの有無等にとらわれず、すべての市民がお互いの多様な考え方や価値観を認め合い尊重することで、平和で誰もが自分らしくいきいきと活躍できる社会の実現を図ります。 」と掲げています。この理念を大事にして、理念を実現する施策について今後具体的に提案し、実現していきます。


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