災害対応は最悪の事態への備え、そして長期的な対応体制を

最近、豪雨等の災害時に私用で市外に行っていた、庁舎から不在になっていた、と批判を受けている首長がいます。

私は、災害対応においては、常に最悪の事態を想定して首長は動くべき、という考えです。途上国勤務の際に安全管理を担当していた際には、常に最悪の事態になった時にどう対応できるか、ということを念頭において活動していました。

豪雨や台風等の自然災害は状況がどのように変化していくか、予測が立てづらいものです。にもかかわらず、自治体のトップが不要不急の私用等で不在にすることはあり得ません。最悪の事態を想定して柔軟に動き、意思決定をできるように備えておくべきです。

一方、災害対応が長期にわたる際に首長が何日もの間、不眠不休で仕事をすることは不可能ですし、意思決定等の質低下につながるため、長期的な対応を見据えて、副市長等の幹部と連携して複数人で意思決定、対応できる体制を組むことも重要です。

最悪の事態への備え、長期的な対応体制をしっかりと組むためには、対応初期に首長が不要不急の私用で不在にすることは絶対に避けるべきです。そして、「対応できると判断したし、実際に対応できた」というような、結果論の言い逃れも許されません。

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