習志野市議会、本日は一般会計予算特別委員会において、習志野文化ホール再建に関する補正予算案(議案内容はこちら)が審議されました。
議案内容は、要約すると、旧モリシアの再開発の見通しがつかない状況と、文化ホール内で雨漏り等が発生してパイプオルガンに悪影響を与えかねない状況を踏まえて、市として文化ホールの再建に向けた動きを示すという意思とともに、
●パイプオルガンの一時撤去費用:2,000万円
●改修工事の設計費:7,645万円
の予算を補正予算として提案するというものです。
この件は、先週11日(金)の議会で提案されて本会議で議論がなされたうえで、今回、委員会での審議となったものです(11日(金)の議論の録画はこちら(私は19:50~29:30で質疑をしています)、議論の様子をまとめてブログ記事はこちら)。
私は、11日の議論を踏まえて、今回の予算委員会で詳細を確認したうえで、採決前の討論において、以下のような主張を行いました。
●経緯や現状を踏まえれば、今回の提案内容については賛成する。ただし、3点について検討いただきたい。
●まず、改修後概ね10年程度の利用期間を想定しているという説明に対して、耐震性等の安全面が担保できるのであれば、大規模改修をして20年、30年という期間で利用できるようにすべきである。経緯として、2017年頃に市は大規模改修の検討をしたものの、土地と建物の大部分を所有する野村不動産による再開発の意向を踏まえて大規模改修を止めて、その後、2023年3月に文化ホール閉館、今回の改修を経て最速での再開は2028年度ということで、10年以上の期間、大変な労力を要し、また、多くの機会を逸して対応してきている。この事実を踏まえて、安全面の問題がないのであれば、今回の改修後、できる限り長い期間、施設を利用していくべきである。
●次に、長期的な視点では、数十年の間、改修後の文化ホールを利用した後は、実籾駅周辺や新習志野駅周辺等のに文化ホールを移転することを検討いただきたい。今回のような事態を二度と繰り返してはならないし、市政の課題は教育や福祉等、様々あるため、この問題を再発させてはならない。また、今回の対応を将来に検証できるように記録をしっかりと残していただきたい。
●最後に、今回の事態について市民への説明が不足しているため、広報習志野で説明する、説明会を開催する等、広く市民に現状を説明頂きたい。
他の議員からは、バリアフリー対策、旧モリシアの商業施設(低層階)の再開目途、オフィス棟の再開有無、文化ホールの現状の資産価値、野村不動産による施設再開に関する判断時期等について質疑や提案があり、2時間以上、白熱した議論が展開されました。
最終的には、賛成多数で、委員会としてはこの予算案は採択すべきものとして本会議に送付することを決めました。次は、来週23日(火)の本会議で、改めて議論、そして採決となります。引き続き幅広い視点でこの件について考えを深めながら議論に積極的に参加していきます。


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