政府は、検討中の経済対策に、「おこめ券」や「食品クーポン券」の配布を盛り込むことを考えている模様です(関連記事はこちら)。
私は、現金給付や商品券配布と同様に、この「おこめ券」にも大反対です。物価高騰が家計に大きな影響を与えている中で、経済対策が必要なことには異論はありません。
しかし、単発のバラマキ、そして、支給に無用な経費がかかる「おこめ券」は効果が限定的です。いくらの設定にするかわかりませんが、数千円から数万円の金券を一回配布したところで効果は持続するでしょうか。また、「おこめ券」の発行には、偽造対策等を施す必要があり、デザインから印刷まで経費がかかります。さらに、配布するためには地方自治体が膨大な作業をする必要があります。配布はアナログで郵送で行わることでしょうから、このプロセス自体も非効率です。
即効性のある対策をしなくてはならないのであれば、経費が限りなく少ない、効率的または持続的な策を探していくべきです。例えば、水道や下水道の基本料金を数カ月無料にするといった対策が想定されます。子育て世代向けには、学習教材の備品化に予算を使うことで、その効果は複数年にわたって続くことになります。例えば、今まで保護者が購入していた教材(彫刻刀やものさし)等を公費負担で購入することで、保護者の負担は減り、その備品は数年は使用できることになります。
経済対策は、政権のセンスや考え方が如実に表れると捉えています。この意味で、「おこめ券」の配布を真剣に検討している段階で、相変わらずのバラマキ志向、効率性無視の政権運営だと言え、非常に残念です。
習志野市においては、商品券や「おこめ券」等の非効率で単発・バラマキの事業にならないように指摘、提案していきます。
-300x200.jpg)

コメント