習志野文化ホールの再建のあり方について討論しました

先週閉会した議会の最終日、私は、習志野文化ホールの再建に関する議案について、その採決の前に討論を行いました(私の討論の録画はこちらから、その1:18:00~1:24:10をご覧ください)。

結論から言えば、条件付き賛成という立場で討論を行いました。市の意思としての判断だという市長からの説明を踏まえて、市議会としてもその意思を示し、そして、現状の改善を早く進めるという意図で賛成しました。しかし、課題は多くある議案でしたので、明確に三つの要望を行いました。

まず、改修後の使用再開期間は、現状示されている「概ね10年」ではなく、安全面が確保される限りの期間、20年でも30年でも、できる限り長い間使用すべきと主張しました。「概ね10年」という期間は野村不動産から示されたものであり、安全面や費用対効果の観点から精査されたものではありません。2023年3月に閉館されてから今に至るまで約2年半、そして、改修に2年以上を費やしたうえでの使用再開、となりますので、再開して10年経ったらまた再開発のために閉館(約7~8年)というのは、音楽や文化の拠点として適当ではありません。

次に、設置場所については、JR津田沼駅南口についてはゼロベースで見直すべきです。ブランディングや集客という観点でJR津田沼駅南口が選ばれた経緯がありますが、一方で、財源、自由度、工期という点でリスクがあると当時も評価されており(詳細は「習志野市文化ホール再建設基本構想」こちらの20~23頁をご覧ください)、残念ながら今回の事態ではこれらのリスクがすべて顕在化したということです。今回の改修によって使用が再開された後、数十年の間使用した後には他の市有地に移設することを検討すべきです。

最後は、市民への説明が足りていないため、広報習志野、住民説明会等、あらゆる機会を用いて説明をしていくべきです。

これらの点を要望したうえで、議案には賛成をしました。

他議員も討論をし、日本共産党からは修正案も提出されて、様々と議論された結果、議案(議案第76号)については賛成多数で可決されました(各議員の賛否はこちらからご覧ください)。

「可決でめでたし、めでたし」では全くなく、引き続き野村不動産(旧モリシア等を含む土地所有者であり再開発事業者)との厳しい交渉をしっかりと監視し、「習志野市の表玄関」と称されるJR津田沼駅南口にあるビルが空きビルのままという惨状、そして、「音楽のまち習志野」における音楽の拠点が2年半以上も見通しなく閉鎖されている惨状に対して、できる限り早い対処や改善を促進していきます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました