東京都知事選挙、結果は現職の圧勝でした。
東京都も地方自治体なので地方議員としてこの選挙に注目していました。今回の選挙とその結果には3つのポイントがあると捉えています。
1.「現状維持」の選択
現職が圧倒的に勝利したということは、当然、現状維持路線が支持されたということです。様々な論点がありましたが、有権者は現職の再選、今のままの路線の維持を選んだということになります。この先の4年間、今の延長線で政治を進めようという判断がなされたということです。
2.既存政党離れ
どの政党からも明確な支持や支援を受けていない石丸候補が2位、という結果になりました。この結果は、既存の政党や団体への忌避感が強いという現れと捉えています。今までの政治や選挙のやり方ではないものを求めた有権者の票が集まった結果といえます。
3.野党協力への不支持
蓮舫候補が2位にもなれなかったということは、選挙のために野党が協力することに有権者の賛同は広がらなかったということです。特に、地方政治において、「与党VS野党」というような構図は不要ですし、国政政党が前面に出る選挙もおかしいと思います。また、現職に勝つために異なる政党が選挙協力するという構図にも違和感があります。選挙協力ではなく、選挙の前に野党同士で候補者を示し合わせて予備選のようなことをやった方がよいのではないかという考えです。また、どの政党か、というよりも、地元にとって一番よい政策を掲げる政治家は誰か、という視点が地方選挙では大事だと思います。
政治や選挙のあり方について様々な議論がなされた東京都知事選挙。今回の議論が積みあがって、選挙制度の改善、既存政党ではない選択肢の広がりにつながってほしいと願います。
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