パイプオルガンのクラウドファンディングは目標達成、しかし、今後の課題は山積

様々な議論があった、習志野市によるパイプオルガン再設置に関するクラウドファンディングは、今日、最終日となっています。私は、公費で再設置すべきという考えで、9月13日の議会でも討論に立ちましたし、その後も意見を発信してきました。

クラウドファンディングの結果としては、10月27日に目標額の6,000万円に到達し、パイプオルガンの再設置は決定となりました。その後も寄付は続いており、目標額を大きく上回って8,500万円超となっています。

私は目標額を達成したから、「クラウドファンディングは大成功、めでたし、めでたし」ではダメだと考えています。

そもそも、文化行政としては大義や理念を示さないままやるべきではなかったクラウドファンディング、多くの方が怒りながらも、それでも「パイプオルガンを守りたい」という想いで寄付をされたと感じています。

実際に私に寄せられた意見は全てこのやり方に大反対というものでした。習志野市の文化行政に大きな禍根を残したものであったと捉えています。

しかし、未来志向で山積する課題に取り組まなくてはなりません。せっかく再設置が決まったのですから、このパイプオルガンをどう守り、そして、今まで以上に市民に愛されるものにしていくためのしかけが必要です。

例えば、まずは、今年中にパイプオルガンの今を見るためのツアー(ホールに入るのが難しければオンラインツアーでも)を実施する、パイプオルガンの仕組みや希少性等を説明する場を設ける、そして、今後の活用に向けた市民会議を立ち上げる、といったことが思いつきます。

再設置された後は、一般向けの見学ツアーはもちろん、市内の小学生は音楽授業の一環で見学に来る、小学生や児童向けのオルガンコンサートをする、維持管理のやり方を紹介するイベントをやる、「パイプオルガン=クラシック」というようなイメージを打ち破るようなコンサートをする、パイプオルガンをバックにしたウェディングイベントをする、といったことも考えられます。

私は音楽の専門性もセンスも全くありませんが、素人の私が少々考えても、このようなしかけを思いつくことができますから、アイデアを多くの方から募ればもっと素晴らしい企画ができると思います。

みんなで守ったパイプオルガン、さらに大事にして、音楽のまち・習志野の宝にしていく、という前向きな姿勢が重要と考えます。

 

 

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