『地方自治論、2つの自律性のはざまで』を読んで

私の趣味の一つは読書です。子どもの頃から、本さえあればどんなに時間があってもまったく苦にならないタイプです。

大学生時代にバックパッカーで様々な国を一人旅しましたが、旅先の国の歴史や文化、宗教等に関する本を持って行ってその国でのんびりと読んで、考える、そんな時間を大事にしていました。読んだ内容について考えて、たまたま出逢った現地の人と話し合う機会がたくさんありましたが、まさに至福の時でした。

最近は、地方政治や地方自治についても様々な本を読んでいますが、今日読み終わった『地方自治論 2つの自律性のはざまで』(北村亘・青木栄一・平野淳一著、有斐閣、2017年)は非常に面白い本でした。

地域社会に対する地方政治の自律性

中央政府に対する地方政治の自律性

について「2つの自律性のはざまで」と提起したうえで、様々な角度から論じた本で、改めて、地方政治の醍醐味とやりがいを感じさせていただきました。

日本という国では、政治の主権は有権者にあり、その有権者が選んだ政治家が国政、地方政治を担っています(いわゆる間接民主主義)。そして、地方政治は二元代表制(首長、地方議会)に基づいて、中央政府との様々な調整をしつつ、住民の福祉向上を目的として、日々、地域社会や住民と向き合いながら政治を行っています。

地方政府は住民と中央政府の間にありつつ、地方政治としての自律性をしっかりと確保しながら様々な行政サービスを提供していく、地方政治の難しさと可能性について具体例とともに紹介されています。「もっと前向きに地方政治を盛り上げていこう!」という気持ちにさせてくれる本でした。

地方政治や地方自治について考えてみたい方、お勧めの本です。

 

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