秋津サッカー場は、老朽化や利用率の低さから再整備の方針が示されています。以前も主張しましたが、この再整備については、サッカー場の更新という視点に加えて、財政や公共施設全体を見渡して検討していく必要があります。
そして、先日、改めて施設全体をじっくりと視察させていただきました。芝の状態、スタンドや施設設備の現状等を見ましたが、結論としては、
天然芝を人工芝に変更する緊要性(緊急性と必要性)は高くない
と判断しました。
サッカー場の利用率の向上という意味では、「今の芝のままでも稼働率を上げることが可能」と現場で確認できましたし、そもそも、今でも土・日・祝日は稼働率は100%近いと聞きました。平日の利用は人工芝にしたとしてもどれだけ上がるのでしょうか、具体的な潜在ニーズが確認できません。
また、数億円も要して人工芝化をするのであれば、その予算の一部で施設(スタンド、トイレ、各室等)の再整備をすべきと考えます。または、公園全体を駅前という観点から見直して、必要な整備に予算を当てるべきです。現状で人工芝化を急ぐ、というのは総合的なまちづくりの観点を欠いている、といえるのではないでしょうか。
「人工芝がよいか、天然芝がよいか」という議論ではなく、駅前周辺のまちづくりという観点で、今、人工芝化を急ぐ必要性はあるのか、数億円を使う緊急性はあるのか、と問うとすれば、私は、いずれも高くない、と答えます。
施設の再整備においては、施設そのものの稼働率や費用負担を考えることに加えて、周辺地域を見渡して再整備に要する予算が最適な投資なのか、という視点が不可欠です。この観点で、秋津サッカー場の人工芝化はゼロから見直すべきと考えます。
更に情報を集めたうえで、来月の議会でこの件を議論する予定です。まちづくりの観点を大事にして臨みます。
(写真は秋津サッカー場で行われたオービックシーガルズの試合の様子)
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