秋津サッカー場、人工芝化は優先順位が高いのか?

一昨日のブログに続き、今回も、秋津サッカー場の改修問題について問題意識を共有します。

私は、費用対効果の観点から人工芝化について強く反対しています。では、仮の話ですが、もし習志野市の財政状況がとても潤沢で費用対効果なんて気にする必要がないとした場合、人工芝化は優先順位は高いのでしょうか。

私の答えは、いいえ、です。

人工芝化をする前に、コンクリート片が少なくとも過去に2度も落下しているスタンドの改修をする方が優先順位が高いです。公共施設の最優先事項は、利用者が安全、安心に使えることです。今の秋津サッカー場のスタンドは総点検と改修が必要な状況だと思います。

スタンドの改修が終わったとしても、安全・安心という観点から、他の公共施設の老朽化を優先すべきで、秋津サッカー場の人工芝化を優先的に行う理由は多くありません。他の公共施設の老朽化対策が全て終わったとしても、4億円以上の経費を使うのであれば、新習志野駅から秋津公園へのアクセス改善に費やした方が利用者の利便性が高まります。

人工芝にしたら、サッカーだけでなく多目的に使える、天然芝のように養生期間が要らなくなるので利用可能日が増える、という主張もあると思います。

天然芝でも、アメフト、運動会、駅伝に使われています。そして、利用日は今は年間150日前後ですが、現場の工夫をすれば天然芝のままで追加で100日増やすことができます。天然芝でのプレーを求めて秋津サッカー場を利用する人も多いのだと思います。希少価値、人を集める付加価値という点も見逃してはなりません。

費用対効果という観点に加えて、優先順位という点でも人工芝化の妥当性は低いと考えます。改めて、過去の議論は横に置いて、ゼロベースで見直して、総合的な観点から人工芝化を凍結し、まずは天然芝のままで稼働率を最大限上げて、予算はスタンドの安全面の向上に使うべきです。

 

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