習志野市は、まちづくりの未来を考えていく基礎資料として人口推計を実施し、その結果を公表しました。2025年度から2054年度までの30年間の人口推計が示されています。
人口とその構成は行政サービスのあらゆる面に大きな影響を与えるため、この人口推計の結果はとても重要なものです。結果報告をじっくりと読んだ結果、私なりのポイントは以下のとおりです。
●習志野市の人口は現在175,184人(2025年4月30日現在)であり、10年後の2035年度に178,591人でピークを迎えてその後、緩やかに減少していき、2054年度には167,441人となるという推計です。日本全体が人口減少時代と言われている中で、習志野市は、今後10年間は人口が増えるという推計は特徴的であり、2054年度までの減り幅も大幅ではないと捉えています。国の研究機関では「2050 年の総人口が 2020 年の半数未満となる市区町村は約 20%に達する」という推計もあるため、習志野市の人口減少の幅は比較的少ないと言えます。
●人口の構成としては、少子高齢化は進み、高齢化率(65歳以上の人口割合)は23.9%(2025年度)から35.6%(2054年度)になる推計です。35.6%の内訳として、75歳以上の後期高齢者が22.4%となる予測です。つまり、市民の5人に1人以上は75歳以上の方となります。このような人口構成の変化に応じて社会・行政サービスも大幅に変更すべきです。
●外国人人口は今後毎年増加し、2025年度の5,640人から2054年度には9,913人に達する見込みです。総人口に占める割合は増していくことになります。外国ルーツの児童・生徒への日本語支援、地域における共生社会の形成といった点が今後ますます重要になります。
このようなポイントを踏まえて、私としては、今後、10年間が習志野市政の勝負時になると捉えています。
つまり、人口減少が始まる前、そして、少子高齢化の負の影響が深刻化する前に、行政サービスを変革し、まちとしての魅力を増して、今住んでいる方が安心して住み続けられるまち、そして、現役世代が習志野市に住みたい、習志野市で子育てしたいと思えるまちにすべきです。
今後10年間で、どのようなまちづくりが進められるかで、習志野市の未来が決まるといっても過言ではありません。
このような意味でも、現在、パブリックコメント中である基本構想(案)、そして、その具体的な実施計画である「基本計画」がとても重要になります。
来月の議会で、私は、この基本構想、そして、基本計画について議論し、習志野市の魅力を最大限高めていくための重点事業について提起していきます。
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