一般質問のふりかえり:その3、高すぎる学校指定品の見直しを!

先月11日に行った一般質問についてそのポイントを振り返りながら紹介していきます(録画とその時間割はこちらからご覧いただけます)。

3回目の今回は、今回の一般質問で特に力を入れて議論した点の一つ、高すぎる学校指定品について議論の様子を紹介します。

市立中学校に入学すると学校が指定する制服、通学かばん、ジャージ、体操服等、様々な物品を保護者が購入する必要があります。私はこれらの学校指定品についてその必要性、価格の妥当性をゼロベースで見直していく必要があると考えています。

市に資料を依頼した結果、市内七つの中学校における学校指定品の価格として、平均額、最高額、最低額は以下のようなものでした。

●制服(男子、上):平均額28,553円、最高額32,780円、最低額21,450円

●制服(女子、スカート、冬用):平均額18,464円、最高額27,830円、最低額11,550円

●通学カバン:平均額9,334円、最高額10,780円、最低額8,690円

学校指定品全体としては、男子では平均額95,214円、最高額103,319円、最低額92,026円となっています。市場価格とかけ離れた、高すぎる価格と言わざるをえません。そして、制服は何のためにあるのか、通学カバン等は指定する必要があるのか、というところから考え直す必要があります。

このような問題意識から、公正取引委員会や文部科学省の取組み、学校指定品の決定プロセス、他自治体の取組等を紹介しながら、必要性や価格の妥当性について質問した結果、教育長から、

●今後、学校が指定している制服、体操服、上履き等、それぞれの物品別に、保護者の経済的負担軽減の観点も含めて、保護者、教職員、生徒の意見を伺い、取りまとめ、学校と協議しながら今後のあり方を検討する。

という画期的な回答がありました。具体的には、今年度中に実態調査をして、来年度に関係者の意見をうかがいながら段階的に見直ししていくという答弁がありました。

これらの答弁を踏まえて、私は、前向きな回答に感謝しつつも、制服という見た目での統一感を重視するよりも生徒の内面を大事にするという視点も加味して検討を進めていくように要請しました。

高すぎる学校指定品の問題が無くなる日まで粘り強く取り組んでいきます。

 

 

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