途上国での経験、プラス思考で現状を変える

前職は途上国への国際協力を行う仕事でした。様々な国で貴重な経験をさせていただきましたが、その中の一つは、プラス思考で現状を変える、という姿勢です。

途上国を訪問して協力のあり方を議論すると、最初は、「自分たちの国や組織には、ノウハウがない、経験がない、人材がない」と「ない、ない、ない」という嘆きを聞くことになります。そして、「だから日本にお任せ、なんとかして改善してほしい」という要望になります。

しかし、日本が大事にしている協力のあり方は、「魚を渡すのではなく、魚の釣り方を伝える」というものでした。

つまり、物や施設を提供することよりも、組織の運営や制度の設計等のやり方を伝えることを重視していました。例えば、教育分野では、教員を育成する必要がある時には、日本側が教員を直接研修するのではなく、日本側は教員研修のカリキュラムや制度の整備について伝えていました。

この日本のやり方で物事を改善していくためには、まず、相手国の現状をしっかりと分析して何が課題で、何が強みかを把握します。そして、相手側の持っている個性や強みを引き出すようにして改善を図っていきます。

私は、このような仕事を通じて、常にプラス思考で物事に臨み、粘り強く改善していくことを学びました。「ない、ない、ない」と嘆いていても何も始まりません。相手国の良いところ、強みを丁寧に見出して活かしていくこと、このような仕事のやり方でたくさんの成功プロジェクトを生み出すことができました。

このような経験は地方政治でも活かせると考えています。どうやったらこの政策を実現できるか、どうやったらこの問題を改善できるのか、プラス思考で粘り強く取り組んでいきます。

 

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