市議になる前は国際協力の仕事をしていて、様々な国を訪れながら多様な価値観に向き合ってきました。その中で、差別についても考えさせられる機会が多くありました。
なぜ差別は生まれてしまうのか。
私は、差別は、人間の性質における「わからないものへの怖れ」から生まれると思っています。「わからない」という気持ちが「怖い」という感情となり、そして、「怖いものは区別しよう、そして、差別しよう」という発想につながっていきます。わからないものに直面した際に、「怖い」という感情ではなく、「まず知ろう」という姿勢になれるかどうかは、様々な価値観に触れてきた経験があるかどうかに左右されます。
先月、参院選において様々な主張がなされる中で、外国人への差別についても議論が多くなされていました。差別的な発言をする方の多くは、世界で働いた経験が少ないように捉えています。世界にある多様な価値観を知らず、視野の狭く、データに基づかない主観的な発想で差別的な発言をしてしまっていると思います。私は、視野の狭い差別的な言動をする前に、世界に出て経験を深めて、そして、具体的なデータを確認したうえで主張してほしいと願っています。感情的で乱暴な主張で政治を行ってはいけません。
差別への警戒や批判に加えて、「なぜ差別は生まれるのか」という問いを深めて考えていくことも大事だと考えます。
コメント