総理式辞:反省や自省のうえに未来を築く

昨日行われた、全国戦没者追悼式における総理大臣式辞において、13年ぶりに「反省」という言葉が使われたことに注目が集まりました。関連する部分は以下のとおり内容です(全文はこちら

「先の大戦から、80年が経(た)ちました。今では戦争を知らない世代が大多数となりました。戦争の惨禍を決して繰り返さない。進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません。」

私は、歴史や過去の過ちや教訓をしっかりと見据えて未来を築いていくことが大事と考えているので、反省という言葉が教訓という言葉とともに用いられてよかったと捉えています。

「70年談話で区切りがついたので反省はいらない」、「過度な反省が自虐的な史観につながる」といった主張がありますが、あまりにも視野の狭い見解です。反省をしながら過去を見つめることは今後も続ける必要があり、それは未来を築くために不可欠です。そして、反省することが自虐的な史観を持つことにつながるほど、日本人の歴史認識や歴史観は貧しいのでしょうか、私はそうは思いません。過去や歴史を真摯に振り返りながら、その中で犯した過ちを反省しながら教訓として、未来につながる国づくりをする、これが責任ある姿勢だと私は思います。

80年前に敗戦となった戦争は、国として明らかに誤った戦争であり、国内外に多くの被害をもたらしたことを忘れずに、反省し続けながらその教訓を今後の国づくりやまちづくりに活かす必要があります。

 

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