自民党総裁選で各候補から外国人規制強化に関する主張が行われています。私は、このような浅薄な主張によって日本という国の信頼が失われている、とても恥ずかしい、と捉えています。
法律やルールを守らない人への厳正な処置、オーバーツーリズムへの対応、外国人による投資目的の過剰な不動産売買への規制等は必要不可欠で、しっかりと対応する必要があります。
しかし、その前に、まずは、過去の政権が、経済活性化のために外国人観光客と外国人労働者を不用意に受け入れることを始めて、受入れに伴う対応を自治体等の現場に任せて国として統一的かつ妥当な対応をしてこなかったことが大きな問題であり、このことへの反省が必要です。
自分たちで不用意な受入れを開始して問題を生み出しておいて、参院選で負けたので外国人規制強化を訴える、このような政治家、政党、政権、そして、国を信頼することは難しいですし、とても恥ずかしいことです。浅薄な主張によって日本という国、社会の信頼を損ねていることには気づいているのでしょうか。
過去10年の外国人受入策(観光客、労働者)について真摯に反省し、その反省点への対応策をまとめるところから主張を開始してほしい、と自民党総裁選の論戦に対して願っています。
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