習志野市が今日から開始した、各種重要政策に関するパブリックコメント。コメントをいただく方の参考としていただくことも念頭において、私なりのまとめ、注目すベき点等をブログで紹介していきます。
1回目は、基本構想の直下にあり、最も重要な計画といえる「前期基本計画」について紹介します。
基本計画とは、基本構想で示した将来都市像を実現するための具体的な施策を示すもので、「前期基本計画」は来年度(2026年度)から8年間、つまり、基本構想の16年間の前半部分の計画となります。この基本計画によって各分野の政策の方向性が決まり、この計画の下で各分野の主要政策が具体化されていく、という関係性にあります。
前期基本計画について、私が重点的に取り組んでいる新習志野駅周辺の活性化について、以下のような記載になっています。
【主要課題】
市内でも特に高齢化が顕著となっている新習志野駅周辺地区の北側では、若年層を中心とした新たな人の流れを生み出すために、地域の活性化と人口の年齢構成の平準化に向けた取組を推進する必要があります。
【取組施策】
●新習志野駅周辺地区では、人口減少や高齢化率の上昇など、人口構造の変化によるマイナスの影響を最小限に食い止めるため、UR 都市機構との連携による袖ヶ浦団地の再生事業をはじめ、既存の共同住宅ストックの再生を推進します。
● 新習志野駅の駅前広場の活用や新習志野駅周辺地区のまちづくりに係る将来構想の策定など、駅周辺の活性化に向けた土地利用の検討を進めます。
これらの内容は、基本構想で示された方向性に基づくもので、具体的な事業は将来構想によって決まっていくという事情も理解できますが、もう少し踏み込んだ記載を期待していました。
特に、「土地利用の検討を進めます」という記載については、検討を進めることは基本構想で示されているので、「検討を進めて、具体化した事業を積極的に実施し、ワクワクするまちづくりを展開します」ぐらいまで踏み込んでほしかったです。
一方で、「新習志野駅周辺地区のまちづくりに係る将来構想の策定」という記載が具体化された点は素晴らしく、今後の具体化に強く期待します。今後、この構想を練り上げていく来年度から数年間、広く深い議論を通じて新しいまちづくりのビジョンと具体的な事業をまとめていくことになると思います。私は、既に将来構想に向けた提言を提出していますので、この提言を土台としながら今後も積極的かつ具体的な政策提言、事業提案をしていきます。
少子超高齢社会、財政面での制約等、考慮すべき点は多くあり、現実的な検討も重要ですが、16年後の習志野市について前向きでワクワクするビジョンや事業は、未来に向けた活力を生み出すために不可欠です。予算面も考慮しながら効果の高い事業を展開していくために、まずはパブリックコメント中の各種政策をしっかりとチェックし、12月議会の場等を活用して積極的に議論していきます。


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