習志野市は、9月の議会で可決・承認された「基本構想」に基づいて主要政策・計画を見直しをしており、今、その案についてパブリックコメントを実施しています(詳細はこちら)。
私はすべての文書を読みながらそのポイントなり、私なりの注目点をブログで紹介してきています。今回は、地域福祉計画について紹介します。
この地域福祉計画は、端的に言えば、地域で助け合ってまちづくりを進めるための計画であり、福祉分野における全体方針を示すものです。
注目点はいくつかありますが、私は、「重層的支援体制整備事業」に大注目しています。この「重層的支援体制整備事業」とは国が推進しているもので、複雑化・複合化する様々な福祉課題に対して、障がい福祉、高齢者福祉といった各福祉が各々対応するのではなく、重層的に対応していく体制を築いていこう、というものです。これは、一人の抱える課題が単一ではなく複数ある場合が多く(例えば、高齢者の方が障がいを抱えながら独り暮らしで孤立、孤独な状態になっている等)、また、地域で各福祉で動くよりも包括的に対応した方がよいという考えに基づいており、私も賛同します。
「重層的支援体制整備事業」について、計画案の98頁で「複雑化・複合化する課題に対応するため、関係機関が連携し、相談支援や生活支援などを包括的に提供できる体制を整備し、必要な支援が適切につながる仕組みを強化します。 」と記載がありますが、具体策は不明です。私は、高齢化が進み、他の課題もある地域をモデル地域として選定して、まずは包括的な福祉体制を整備、支援活動を展開してみることを提案します。具体的には、市内で最も高齢化の進んでいる秋津地域にある、総合福祉センターを拠点として、障がい、高齢者、外国人、孤立・孤独等といった諸課題に包括的に取り組む体制を整備して動いてみるべきと考えます。
「重層的支援体制整備事業」について、モデル的な取組の実施、試行錯誤を重ねて「習志野モデル」というような好事例ができるようにフォローしていきます。


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