習志野市が現在実施中のパブリックコメント、重要な政策や計画が対象となっています。今回は環境分野の最重要政策である「環境基本計画」について私なりのポイントを紹介します(計画の詳細はこちら)。
この計画は、国内外の情勢、そして、習志野市環境基本条例に基づいて作成されているもので、環境分野の政策や事業をまとめる、とても重要なものです。その内容を見ると、現状分析を踏まえて設定されている基本目標5つ(地球環境、循環型社会、自然環境、生活環境、環境保全活動)は網羅的でよく整理されていると捉えました。
一方、各目標を達成するための取組については、現状の取組の延長線にあるものが多く、画期的なものが少ないと受けとめました。予算を多く使わなくてもできることはあり、例えば、
●自治体間連携によるカーボンオフセットの拡充
●自動運転バスの導入を通じたコミュニティバス運航便数の増加によって、公共交通機関の利用の促進
●生ごみの減量に向けて、生ごみコンポストへの助成、学校給食における生ごみの減量等の推進
等、革新的ではありませんが、新しい取組をもっと盛り込むべきと考えます。
また、46頁に「緑や水とふれあう場の整備 」とありますが、茜浜、菊田川、谷津船溜等、具体的に取り組む場所を盛り込むべきと考えました。
さらに、市民アンケートで3番目に多かった回答「谷津干潟や海の汚れ」(「生活の中で気になること」という質問への回答)に関し、国際社会で交渉が進むプラスチック規制も踏まえて、また、海に面する市として、海洋プラスチックごみやマイクロプラスチック(参考情報はこちら)について触れられていない点は問題です。いずれ国際プラスチック条約が締結されることになれば、この問題への対応は強化されていくため、習志野市も先手を打って対応していくべきです。国際的な動きを広い視野で捉えて、必要な対策を地元でしっかりと行っていく、この姿勢が重要です。
環境問題は私たちの生活に密着する、極めて重要な課題の一つです。国内外の動きをしっかりと捉えてフォローしていきます。



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