政治への志、原点②:アフガニスタン駐在

政治を志した原点はいくつかあります。一つ目は、憲法第26条でした。二つ目はアフガニスタン駐在です。

アフガニスタンには、日本政府によるODA(政府開発援助)を実施するために、2007年冬から約2年間、駐在していました。当時は、治安が急激に悪化してきた時期で、私用での外出は一切禁止、外出時の移動は防弾車(場所によっては防弾チョッキ着用)、宿舎は関係者による共同生活、という厳しい環境でした。そして、反政府勢力によるテロ攻撃も頻発しており、自爆テロやロケットランチャー等による攻撃に肉薄したこともありました。

このような厳しい環境で働いていたのは、日本政府関係者のみならず、他国も同様でした。違いとしては、その国のトップ(大統領、首相)がたびたび激励に訪問してきたことでした。

各国、さまざまな思惑はあるとしても、関係者をアフガニスタンという厳しい環境に派遣していることに対して、国のトップが敬意を示すという意味で訪問が行われていたのです。

ところが、日本は、トップである首相が来ることはなく、外務大臣による訪問のみでした。

「同じように、体を張って危険な場所で働いているのに何故?」という想いを抱きました。日本の平和構築支援への覚悟や志は?危ないから日本だけトップは来ない?と様々な疑問を持ちました。

このことをきっかけとして、政治や政治家のあり方や理想の姿、日本政治の歴史や現状等、外出できない環境において様々と調べて、とことん考え抜きました。その結果、国民主権を基本とする日本で、政治を変える責任は有権者にある、という考えに至りました。

アフガニスタンという特殊な環境で、政治についてとことん考え抜いたことが政治を志した原点の二つ目です。今でも思い返すと、燃えたぎるようなエネルギーが心に湧いてきます。

 

 

 

 

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