本当に必要な「世代交代」は、年齢ではなく価値観

自民党総裁選挙で、「若手が出馬して世代交代を」といったような報道がなされていますが、強い違和感を抱きます。

まず、年齢については、40代は日本の政治、特に自民党では若手かもしれませんが、世界を見渡せば、若手ではありません。フランスのマクロン大統領は就任時は39歳、フィンランドで史上最年少首相となったマリン氏は就任時は34歳でした。

「40代なので若い発想で!世代交代を!」という主張自体が日本の高齢化を示しているようで大変残念です。そして、本当に求められている「世代交代」は、年齢ではなく、価値観という意味での世代交代です。

戦後からバブル経済までに定着した価値観のうち、時代に即さないものは無くして、変化の激しい時代、多様性を尊重する時代に即した価値観を大事にするという意味で、世代交代が求められていると思います。

例えば、選択的夫婦別姓の否定、管理重視の教育、硬直的な雇用制度、といった昭和な価値観に根付く制度を抜本的に変えていく、今の10代、20代の感性に響く価値観を創っていく、という意味での世代交代が必要です。

年齢に注目が集まって世代交代、世代交代と報じられている現状が日本の停滞を如実に示してしまっています。

斬新な発想で新しい時代に即した価値観を打ち出していくリーダーを期待したいです。

 

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