習志野市議会、今日(3月4日)で20人の市議による一般質問が終わりました。4日目(昨日)、5日目のポイント(市側の説明)を共有します。
●2月14日の議会で契約の承認が行われた学校体育館等へのエアコン設置について、総額は約19.4億円。そのうち市負担額は3割、残りは国からの交付金で手当てされる見込み。
⇒文科省の資料によると、2024年9月1日時点で、小中学校の体育館等への設置率は、全国平均で18.9%、千葉県は29.9%という状況ですので、習志野市の対応は遅くない対応と評価できます。また、ガス方式(停電時も稼働可能)を用いた点も評価できます。
●秋津サッカー場の人工芝化は4億762万7千円を用いて2025年度下半期に実施予定。天然芝での稼働と比して30年間で約915万円の費用対効果がある(注:私はこの試算の妥当性はないと捉えており、検証するために資料要求をしています。回答があり次第、まとめて報告します)。また、利用率が上がり、利用形態も増えて、市民のスポーツ需要に応えることができる。老朽化している施設は2025年度はトイレ改修を予定、全体改修は2032年度に予定。
⇒私は、財務、安全、環境という3点から強く反対です。まず、財務という点では、習志野市の「表玄関」であるJR津田沼駅南口再開発が遅延して市の負担額が最低でも45億円(150億円⇒195億円)も膨れる見込みという「財政的有事」において、4億円以上かけて人工芝にする必要性が全くありません。利用率については現状の天然芝のままで、今の利用日数150日から250日前後まで引き上げることができます。また、利用の多い休日(土日祝日)は既に稼働率は7割弱であり、他の類似施設と比して10%程度低いだけなので上記のとおり利用日数を増やせば稼働率は増えます。練習貸し、部分貸しができないという主張もありますが、利用ルールを変えて貸せばよいだけです。次に、安全面については、スタンド等の施設は既に限界です。昨年には、利用者が通る場所でコンクリート片が落下しました。一つ間違えば、下を歩いていた人の頭に当たって重大事故になっていたかもしれません。人工芝化を優先することは安全軽視と言われても仕方ありません。最後に、環境面については、環境省も推計値を出しているように海洋プラスチックとして流出する人工芝及びその充填剤が問題となっています(参考記事はこちら)。最近、課題となっているPFASと人工芝の関係を懸念する声もあります。私は、10年以内、いや5年以内には、プラスチック規制によって人工芝に大きな制限がかかると予想しています。アメリカの一部の州では既に公園での利用を禁止しています。このように、秋津サッカー場人工芝化は、財務、安全、環境面で必要性、緊急性がまったくありませんので最後まで主張し、反対していきます。そして、仮に多数決によって人工芝化になってしまったとしても、いつか必ず廃止して天然芝を取り戻す決意です。
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