千葉県経済同友会による「千葉県の2050年の将来像」

千葉県経済同友会が先日発表した提言「千葉県の2050年の将来像」を熟読しました。包括的な提言で、県全体の将来像を把握するためにとても有益な内容でした。

特に、時代認識として、

「千葉県がこれからも持続可能なかたちで成長を続けていくためには、官民ともにただ事態を静観しているだけではだめであり、方向性を明確にし、行動していくことが必要である。」

という点は強く共感しました。バブル経済から30年強、足りなかったのは「行動」、別の言葉でいえば、果敢なチャレンジです。

日本は、昭和の価値観や経済社会モデルから抜け切れずに、30年間、過去の資産を食いつぶすような国家運営、社会形成をしてきてしまったと私は捉えています。そして、ここ数年で、あらゆる面でその限界が表面化してきています。

伝統や歴史は大事にしつつも、今求められているのは、変化の激しい時代において未来を見据えて新しい価値観、経済社会モデルを創り出していくことです。

例えば、人口問題。生産年齢人口は15-64歳、高齢者人口は65歳以上という区分自体が明らかに時代遅れです。高校・大学への進学率、そして、健康寿命及び平均寿命の延伸等を踏まえれば、私は、生産年齢人口を20-70歳、高齢者人口は71歳以上と定義を変えて、福祉基準や社会保険制度等を大胆に変えていくべきと考えます。

また、教育制度においては、高校以上における専門教育を大幅に拡充していくべきと考えます。義務教育を終えた後(中学校卒業後)、専門職を目指したい人向けの専門学校、高専等の道を大幅に増やし、専門職、職人を増やしていくべき時代です。ジェネラリスト、総合職も引き続き必要ですが、今後は、多様かつ変化の激しい社会情勢に迅速かつ適切に対応するためには、総合職がすべてを網羅することは難しく、各々の分野で技術と知識を高度に有する専門職の比重を増やしていくべきです。そのために、教育も抜本的に変化すべきです。

このように、過去の延長線上ではなく、今の状況、そして、未来に実現したい姿を考え抜いて、大胆な改革をすべきです。私も、習志野市政への提言を出しましたが、今後も、脳みそに汗をかく勢いで考え抜いて提言、実行に貢献していきます。

(写真は昨夏に予算要望書を提出した際の様子。具体的な文言にして積極的な提案していきます。)

 

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