私が秋津サッカー場人工芝化に反対する理由その2

私が大反対している、秋津サッカー場人工芝化。主な反対理由について、財務の面を前回のブログで共有させていただきました。財務以外の面でも様々な理由があります。

まず、安全面。

秋津サッカー場のスタンド等の施設はかなり老朽化しており、市の報告書の10ページでも9年前にコンクリート片が落下した、と書かれています。そして、昨年の夏頃、私が利用者として来場した際にもコンクリート片が落下している状況を発見しました。利用者が通る場所でしたので、一つ間違えば重大な事故になっていた可能性があったと思います。秋津サッカー場のために予算を使うのであれば、人工芝化ではなく、老朽化している施設の安全面を改善すべき、と考えます。安全面に加えて、ロッカールーム、トイレ、水道等、様々な部分が限界にきていると思います。

さらに、環境面でも、人工芝は時代に逆行しています。環境省の推計(31、31ページ)では、推計値として人工芝の芝部分から年間最大240トン、人工芝の充填材(チップ)から最大2,700トンが海洋に流出しているとされています。国際的にもプラスチックへの規制が高まりつつある中、私は、何年後には人工芝の生産や設置に規制がかかるのではないかと思います。また、最近話題のPFAS(有機フッ素化合物)についても人工芝からも排出されている可能性があり、欧米でも懸念が広がっているようです(参考記事はこちら)。

市は、「利用の拡大」と「維持管理費の削減」を人工芝化の理由としていますが、「維持管理費の削減」については妥当性がないと前回のブログで主張しました。「利用の拡大」については、稼働率の向上と利用用途の拡大、ということだと理解していますが、稼働率が収入の2倍増につながる程高くなるのか、楽観的な積算ではないか、と前回のブログで示しました。

利用用途の拡大については、市側は、現状の主な用途は、サッカー(試合、試合形式)とアメフト(試合)であり、人工芝化によって、サッカー(試合、練習)、少年サッカー、アメフト、各種教室、ランニング、イベントと用途が広がるという説明がありました。しかし、今でも、少年サッカーの試合や練習、駅伝大会、ファミリー運動会、サッカークリニック等が開催されているので、事実と異なります。

利用ルールや予約方法を現状から改善するだけで、もっと利用が広がると私は考えます。前例踏襲の利用ルールや予約方法を変えればよいだけではないでしょうか。天然芝という施設を最大限活用するための施設マネジメントに向けて、現状を大幅に改善する必要があると考えます。

現場関係者の声では、現状のままでも利用ルールや予約方法を工夫すれば、今よりも100日程多く利用でき(今は年間150日程度)、かつ、芝を怪我をしないような状態に保てる、ということでした。前例踏襲の思考で利用用途を考えるのではなく、利用ニーズをしっかりと把握して、ゼロベースで利用ルールと予約方法を確認して改善すべきです。このような改善をしないまま人工芝化を進めることはありえない、と私は考えます。

長々と主張しましたが、冷静に、そして、多角的に考えても、4億円以上の予算をかけて秋津サッカー場の天然芝を人工芝化にする妥当性、必要性、緊急性は全くありません。

来週10日(月)~13日(木)で開催される一般会計予算特別委員会において、13日(木)が教育費に関する議論の日なのでしっかりと主張していきます。また、同じ13日(木)の15時過ぎぐらいに、全体討論と採決がありますので、サッカー場人工芝化に向けた予算を削減するための討論と予算修正提案を行います。最後の最後まであきらめずに主張を展開していきます。

 

 

 

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