習志野市、学用品の共用品化に込めた想い、「当たり前」を疑うということ

私は、市議になって以来、「義務教育の無償」原則の真の実現を掲げて、教育行政の改善に取り組んできました。

日本国憲法第26条において「義務教育は、これを無償とする」とされていますが、実態は、財政的な制約等によって教科書代と授業料(教職員の人件費)のみが無償で、残りの経費は保護者による負担となってきました。憲法施行直後の財政状況では仕方ないかもしれませんが、戦後80年以上経ってこの状況は抜本的に改善すべき、「義務教育の無償」原則の真の実現を目指すべき、という考えです。

憲法の理念を実現していくわけですので、本来であれば国が対応すべき事項です。しかし、国の動きは、給食費の無償化のようになかなか進まないため、私は自治体でできる工夫は知恵を絞って取組むべき、ということで、学用品の共用品化に取り組んできました。

その結果、彫刻刀セット、30㎝ものさし、植木鉢、裁縫セット、教科書収納ボックス、書写用掲示用ファイル、探検バッグは今年度中に共用品化が完了することになりました(彫刻刀セット、30㎝ものさしは昨年度に完了済。なお、算数セットは来年度から共用品化される予定です)。

これらの学用品は、その使用頻度・期間を考慮すれば、当然に、各家庭で用意するのではなく、学校の備品として整備して複数年にわたって使用すべき物でした。例えば、彫刻刀セットは一定期間の使用が終わったら、各家庭の片隅で保管され続けている(眠り続けている)、という状況が多かったのではないでしょうか。冷静に考えれば、「当たり前」のことがようやく実現できた、ということです。

では、なぜこんな「当たり前」のことが実現できなかったのでしょうか。それは、前例踏襲、事なかれ主義、横並び等、行政における弊害と言われる思考によってもたらされたのだと推測しています。

だからこそ、私は、行政における「当たり前」、前例踏襲的な思考を打破したいと考え、わかりやすい好事例をつくるべく、この学用品の共用品化に取り組んできたのです。この事例によって、市役所の中で、「今までのやり方を抜本的に変えてみよう」、「これは前例踏襲、バイアスがかかっているのではないか」といった考え方が広がることを願っています。

これからも、行政における「当たり前」、前例踏襲、事なかれ主義、横並び(「近隣他市はやっていない」等といった理由)といった悪弊を打破し、住民の福祉の増進(地方自治法第1条の2)につなげていきます。

 

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