習志野市、教育行政の方向性(教育大綱、教育振興基本計画)に加えて、学校施設についても方針を改訂中です(詳細はこちら)。
内容としてはわかりやすく、老朽化してきている学校施設について、よりよい教育環境を提供するために、将来負担を回避することに留意して、建替え、長寿命化、複合化、多機能化に取り組むというものです。
児童・生徒数の現状や今後の推移を踏まえて、私は、基本的な考え方として
●地域において、教育、交流、防災の拠点である学校は統廃合ではなく、複合化・多機能化によって維持していくべき。
●特に、高齢社会や小学校低学年の通学距離を考慮すれば、小学校の統廃合は避けるべき(災害時には徒歩圏内にある避難所に向かう環境が望ましく、生活圏内にある小学校の体育館が最適です。中学校は徒歩で行くには遠すぎる場所に住む方もいます。また、小学校を統廃合した場合、小学校1・2年生が通学時に長い距離を歩くことになる、または、バスに乗って通学することになり、防犯上、または、健康上望ましくありません)。
●複合化・多機能化においては、教育の場である学校との親和性のある施設、例えば、公民館、図書館、子育て施設等を学校に集めていくべき。かつて、習志野市は小学校と幼稚園を併設していましたが、将来は、市立こども園を小学校に統合していくことも選択肢だと捉えています(香澄小学校や向山小学校等はこども園が既に併設されています)。
という考えです。
また、計画の10~18頁に児童・生徒数の推計が記載されておりますが、これらの数字は現状に基づく数値であり、「今後のまちづくりをどうしていくか」という視点が欠けています。例えば、秋津小、香澄小、袖ケ浦西・東小はいずれも児童数の減少が顕著ですが、今後、「新習志野駅勢圏の活性化」を進めていくことで若い人口が流入し、児童数が再び増加することもあり得ます。よって、現状の延長線といえる推計だけで将来を決めるのではなく、将来のまちをどうしたいのか、具体的には人口、特に子育て世代を増やしたいのかどうか、という視点で考えていくべきです。
学校施設の老朽化対策については、学校単体ではなく、地域全体を俯瞰したうえで、どういうまちにしたいのか、そのまちにおいて学校施設はどうあるべきかという視点で考えていく必要があります。まちの未来を形作る、非常に大事な論点なので今後の議会で重点的に議論していきます。

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